離れて暮らしているりんごちゃんからテキストメッセージがきた。

「今度のお休みにマミーに会いに行くよ」

あら

うれしいじゃない?

「何か食べたいものある?」とげばが聞く。

「……そうだなあ…..」

「ジャパニーズカリー!カツカレーがいい!」

そうなのだ。

りんごちゃんのおふくろの味は

昔よく作った日本のカレー。

あのあんまり辛くないカレールーで作る日本食。

しかしなぜカツカレー?

カレーは作ったけど、カツ入りカレーは作らなかった。

「流行ってんのよ」とりんごちゃん。

イギリスの子供たちの間でカツカレーが人気らしい。

そういえば同僚がカツカレーのレシピを私に聞いてた。

なんでも子供のリクエストだそうだ。

スーパーに行けば

出来合いの日本のカレーに

あっためるだけのカツがセットで

カツカレーセットなるものが売られていた。

(ちなみにイギリスのカツはチキンカツ)

手作り弁当の苦い思い出

カツカレーを食べながら

りんごちゃんは語ってくれた。

ある日、げばがとんかつをいっぱい作って、

余り物のカツで次の日のランチとして

カツサンドを作ってくれたらしい。

お昼になって、

楽しみにしていたカツサンドをかじったりんごちゃん。

かじるなり、ぺっと吐き出してしまった。

なんとそのかつ、

火がちゃんと中まで通らず

生の豚肉だったらしい。

「そんなことあったの?!」

すっかり忘れているお母さん。

「マミー!マミーの作った弁当!」

「それはそれは、ひどかったのよお!」

りんごちゃんはいつもお弁当を全部食べない。

食の細い子と思っていたが

原因は母の手作り弁当だった。

プロのカツ伝授します

揚げ物はずるい。

いつもこんがり黄金色で

私美味しく揚がりましたよー!という、うまそうな顔をして、

実は中まで揚がってない。

(なんどだまされたか)

そこで見かけたのが

人生の宝物 Treasure of Life のブログである。

keiken.blog

パッチングワーカーさんは元プロの料理人だそうだ。

今日は本人に了解を得て

プロのカツの作り方を伝授していただいた。

美味しいカツの作り方

美味しいカツの作り方

1食パンをプロセッサーにかけパン粉を製造

2豚ロースの筋切りをして塩胡椒

3米粉をまぶして、溶き卵を満遍なく吸わせた後、パン粉を全身に着せる

4160度の油で2分揚げる。              じっくり熱が中まで通るのを待つ。

5肉の水分が染み出すと一気に190度の油で1分半揚げる

サクッとあっさりとんかつの出来上がり!

げばの言い訳

ちょっと

あのですね。

このカツすご過ぎ

カリッとしてるので

カレーで濡らすのためらってしまう……

そうか

揚げ物は2度あげるのかあ…….

って!

「やれやれ。お主、ほんまに主婦やっとんたんかあ?」

パッチングワーカーさんの失望のため息が聞こえてきそう。

普通のイギリス人はあまり料理しないから。

私が料理しないのはここ(イギリス)では普通。

しかし

いや、だから

美味しいものを食べたかったら、

自分で作るしかない。

今まで蓄えた味の記憶を思い出し、

あーでもない。こーでもない。

と日々実験を繰り返すのである。

投稿者 geba-

21年の国際結婚にピリオドを打ち、今現在シングルアゲインしています。この生活は思った以上に快適で、NHSの病院で働きながら、漫才みたいな生活を楽しんでいます。女子トーク、イギリス生活、そしてシリアスな人生観を書いていきます。

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