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謎の花咲かじいさん?

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メモリー日記
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素晴らしき我が家

5年前、離婚が成立して私は自分名義のアパートを買った。

この時のこのアパートの謳い文句が

リタイアの方に最適の物件です

そうか

とうとう私も

リタイアを気にする歳になった。

と感慨深げに思ったものだった。

ともあれ

初めて自分だけの名前の「我が家」である。

住んでみて気がついた。

このアパートバリアフリーじゃん!

さすが!

猫に気を使って、階段の登り下りの不要な一階のお部屋で小さな庭もあるアパートである。

猫にも優しく

老人にも優しい。

その頃は二人の娘のうち、どちらかが時期をずらして同居しており、

りんごちゃんかみかんちゃんがスペアルームを使っていた。

彼女たちも大好きな我がアパート。

みかんちゃんが特に恩恵を預かってた。

街で職を得た彼女は

毎日車で通ってくる同僚を尻目に歩いて出勤。

飲んでも大丈夫。歩いて帰れるから。

なんせ立地条件も街から歩いて10分。

駐車場完備。

アパートだから建物の管理、庭の手入れすべてコミュニティが運営している。

コミュニティには毎月支払う義務はあるけど、

でも

前の家は1930年に建てられた一戸建てだったので、

修繕費用が半端なかった。

それをすべて自分が管理しないといけない。

そう思うと

「お金を払ってすべてお任せコース」の方が断然お得でストレスフリー。

庭仕事が嫌いなげばには本当にありがたかった。

もう草刈りしなくていい!

建物の修繕しなくていい!

絶対的フリーダムに酔いしれていたあの頃、

事件は起こる。

謎の花

リビングルームが庭に隣接している。

その気になればバーベキューとか楽しめる。

小さなお庭に季節の花でも植えて

ガーデンチェアーなるものを買って

パーティーとかできる。

だが

げばのガーデン活用法は

洗濯物を干す場所。

これだけだった。

なんとも味気ない!もったいない!

お前女か?

と自分でツッコミを入れたくなるほど

ガーデニングには無関心だった。

コミュニティが草を刈ってくれるので一応シンプルに綺麗だけど

何もなさすぎるだろ。

とか思っていた

ある夏の日、

私の何もないガーデンに突如

花が現れた!

いったい誰が?

赤いイヤリングみたいな花。

Facebookにポストしたところ、

フクシア(Fuchsia)という花であることが判明する。

娘たちに聞いても知らないという。

その時は

パティオのドアの右側に植えられていた。

そして数日後に

パティオのドアの左側にも植えられて、

合計2箇所。

友人に聞くと、

「こんな大きいの!一つ10ポンドはするわね。(約1430円)」

とのこと。合計で3000円弱。

「誰がげばの庭に花を植えたのか!」

友人たちはお気楽に

「いいじゃん誰でも」

「ラッキーじゃないお庭が華やかになって」

とか言いたい放題。

私としては

誰かがお庭に無断で侵入して、無断で花を植えていった。

薄気味悪い思いがして仕方なかった。

無断侵入花おきびと

数週間がすぎ、

久しぶりの休みで街に出かけてみた。(と言っても歩いて10分だからたかが知れてる)

アパートの建物の出入り口付近で隣に住むアンソニーとあった。

リタイアの方に最適の物件ですよという謳い文句、

思わず正解!

と言いたくなる

老人である。

初老じゃない。

中老以上。

年齢は怖くて聞けないが、

80歳以上だと思う。

この爺さん

時々女が訪ねてくる。

「ハローアンソニーごきげんよう」

無難な挨拶を交わしてその場を立ち去ろうとした時、

アンソニーが話しかけてきた。

「花は気に入ったか?」

「はあ?」

「花は気に入ったか?」

状況がしばらく読めなかった。

数秒後、私は理解した。

あのフクシア!

アンソニーが植えたんだ!

「花は気に入ったか?」

彼はもう一度繰り返す。

私は精一杯の笑顔で(お年寄りには仕事柄、愛想良くなる)

「ああ!あの花!あなただったのね!どうもありがとう。!」

そう言ったらアンソニーは真顔で

ほっぺたに指を当てた。

「キスしてくれ」

「はあ?」

「キスしてくれ」

ありったけの想いを込めて再び

「はあ?????」

要するに花を植えたお礼にほっぺにキスしてくれと 

この事件の女子トーク

「それで結局キスしたの!?」

りんごちゃんに話したら大興奮。

「…….うん。 まあああ」

「マミーちょっと何?やだあ!信じらんない!キスする?普通?」

「でもさ、ほっぺに唇当てただけだよ。フランス人がよくする挨拶みたいなやつ」

「やだあ!何してんのお!」

「だってさあ、あの場合、キスしないとおさまらない雰囲気だったのよ。お花だって高いやつだったし。」

「あの爺さん曲者だよねえ!」

このお話を百戦錬磨の年上の友人に話したところ

「そんなのなんでもないじゃん。キスひとつ減るもんじゃあるまいし。」

「それであの爺さんがハッピーになるなら結構なことよ。」

「一日一善というやつですか?」

という壮大な拡大解釈だった。

女は歳をとるとこうなるのですよ。

げばも年老いてますが、80歳代の爺さんからしたらまだ小娘なのでしょう。

花を植えてキスをせがむ、飛んだ花咲か爺さんです。

彼の名誉のため後述しておきますが、

彼の元を訪れる女性の正体は彼の妹でした。

派手なイケイケに見えた爺さんも案外慎ましい隣人だったのです。

今もフクシアの花は健在で毎年花を咲かせています。

隣の花咲か爺さんありがとう!

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