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実写版トム&ジェリー

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メモリー日記
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ドラマの中の

ある場面、

必死に逃げる主人公、

拳銃を持って、追う悪役、

そして悪役を助ける親分。

この設定だと、

よっぽどの奇跡がない限り、

主人公は死ぬ。

ドラマではその「よっぽどの奇跡」が

いつも起こり、

主人公は助かるのである。

ハニートラップ

飼い猫、アルフィーが

ねずみを

リビングルームで見失ってしまった。

最後に見たのはソファーの上だった。

なんたること!

なんたること!

生きたねずみが同じ空間にいるなんて

生きた人間には耐えられない!

そして

生きた人間は

明日、早朝から仕事である。

ねずみ捜索で疲れ切ったげばはは

とりあえず

ねずみ用のトラップを仕掛けた。

以前買っておいたものである。

細長い筒の最後は

片方は開かないで、

もう片方にだけ扉がある。

その筒は真ん中あたりで曲がっている。

つまり

ねずみがえさにつられて

筒の中に入り、えさを手にした時

その重みで筒は傾き、

その拍子に入り口の扉がばたんと閉まる。

その扉は一回閉じると

外からじゃないと

開けられない仕組みになっている。

げばはチーズを置いてみた。

しかしチーズは転がって、

定位置で固定できない。

よって

ハニーをたらして、

それをのりがわりにして、

チーズを固定した。

文字通り、「ハニートラップ」である。

そして

リビングのドアをしっかり閉めた。

ねずみが寝室に入ってくるのを防ぐためである。

何事も

疲れた頭では

必ず空振りする。

果報は寝て待て

である。

逃亡者の苦悩

「俺」は暗闇の中で恐怖に震えていた。

人間のフラットという

「地獄」から生きてでられた

ねずみはいない。

恐ろしい悪魔(猫)の鳴き声が

近くでこだまする。

なんということか!

「俺」がソファーからでてくるのを

悪魔は待っているのだ!

白く光る鎌のような爪、

鋭く強い牙、

恐ろしく赤い口!

「俺」は一度

あの赤い口に飲み込まれた。

あの悪夢は忘れられない……

この部屋は

キッチンとつながっているのか?

………食べ物の匂いがする。

よくみると

何やら黒い筒の先に

チーズとハニーが置いてあった。

ふん!

甘くみられたものだ。

この

「俺」が!?

はっ!

ねずみである

この

「俺」が!?

ハニートラップにかかるわけないだろうが!

ハニートラップにかかるのは

われらねずみではない。

アホな

「人間」だろうが!

ふん!

甘くみられたものだ。

「俺」はファスティング(断食)には慣れている。

意地でも食べるもんか!

必ずこの「地獄」からでてやるからなああああ!!!!

げばの恩赦

ねずみが寝室に来るのを避けるために、

この4日間、

げばはリビングと寝室の境のドアを必ず閉めるようにしていた。

猫ドアがリビングにあるため、

アルフィーは必然的に

ねずみのいる部屋で大半を過ごすことになった。

ねずみには大変ストレスな状況であろう。

見つかると殺されるのだ。

唯一、

彼が生きてここを出る方法がある。

それは、おとなしくトラップの中に入ることである。

トラップにはいれば、

猫に襲われることはない。

ねずみがトラップの中に入れば、

げばは

森の中で、トラップの扉を開けて、

彼を逃してあげよう。

こう考えていたのだ。

だが、

どうしても

ねずみはトラップに引っかからない。

もう4日経つのだ。

えさが悪いのかな?

そうだ!

以前、害獣駆除の人が

ねずみの好物は

ピーナッツバターだといっていた。

げばはピーナッツバターを買ってきて、

ハニーチーズの代わりに

それをトラップに入れてみた。

ファースティング中のたまらない匂い

4日間、

「俺」はひたすら眠った。

このソファーの中は

ひたすら安全なのだ。

パーフェクトな隠れ家だ。

しかし

この4日間、

何も食べてない。

動くと腹が減るので

動かずにじっとしていたが、

さすがにだんだん腹が空いてきた。

いったい

いつまで?

ここに?

こうしていなければならないのか?

森に残してきた彼女を思い出した。

「ジェリー、ほらみて、

あなたの大好きな

ブラックベリーよ。」

にっこり微笑んだメスねずみ。

彼女、元気かなあ。

そんなことを

ぼんやり考えていると、

あの例の黒い筒の中から

いい匂いがしてきた。

こ、これは!

「俺」の大好物である

ピーナッツバター!!!

しかし

しかし

あの黒い筒から

ピーナッツバターを取るのは危険だ。

別の場所からなら

多分安全だろう。

ああ

とにかく

何か食うものを……

待てよ

猫は時々

猫ドアから

外に出て行く。

いつもソファーの近くにいるとは限らないじゃないか。

猫のいない時間に

食べ物を探しに行こう。

その晩、

「俺」はそっと

ソファーから抜け出した。

実写版トム&ジェリー

最近、

げばはいつも俺様をリビングに閉じ込める。

彼女が仕事に出かけた昼間は

「俺様がベッドで寝る」

という暗黙のルーティンを

すっかり無視している。

リビングのドアをなんとか開けようとするが、

しっかり閉じられていて

どうにも開かない。

この間、

外からとってきたねずみを

逃がしてしまった。

ねずみの匂いはするが、

姿は見えない。

あいつが姿を消して、

今日で4日目だ。

まあ

そのうちでてくるだろう。

その日の夜、

俺様は猫集会に参加した。

近所の猫がわらわら集まって

夜中に集会を行うのだ。

これは、猫の縄張りを決める

男猫には大事な集会である。

俺様はここにきて

はや5年。

縄張り争いで

傷だらけにされてた

新人だった俺も、

今ではここの番長格。

キャプテン・トム・キャット

人は俺様をこう呼ぶのさ。(いや猫だろ!)

猫集会が終わって猫ドアを開けて

家に帰ってみると、

なんと!

あの時のねずみが出てきているではないか!

俺様の目はらんらんと輝き、

白い悪魔の姿に変身した。

「俺様はこの時を待っていた。」

俺様は光の速さで

ねずみを仕留めた。

あいつに思考の余裕を一切与えなかった。

ねずみは

薄れてゆく意識の中で、

走馬灯のように彼女の笑顔が浮かんでゆく。

「ジェリー、ほらみて、

あなたの大好きな

ブラックベリーよ。」

そして

彼はゆっくり目を閉じた。

翌朝、

ゆっくりと起床したげばは

ピーナッツバターのトラップを確認した。

やっぱり、トラップは空だった。

今日はお休みの日である。

彼女は、いつも座る場所を掃除していた時、

大きな声で「キャー!」と叫んだ。

そこには

ねずみジェリーの亡骸が横たわっていたのだ。

キャプテン・トム・キャットは

自分の獲物を

大好きなげばに

プレゼントしようと、

彼女のテリトリー(いつも座る場所)に

捧げたのだ。

げばは

おごそかに

ブラシとチリトリでジェリーをひろいあげ、

すぐそばの林の中に遺体を帰した。

ジェリーよ

安らかであれ、

もうトムに捕まらないでね。

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