ベビー服売り場に行って

違和感を感じたことがある。

男の子はいいとして、

女の子の服、

フリルのいっぱいついたスカートやピンクのドレス。

髪飾りなど

こんなの似合う赤ちゃんが

どこにいるんだい?

と思ったものだ。

げばのこだわりファッション

何を隠そう

私の娘は

二人とも

生まれた時は

坊主頭だった。

二人とも確かに可愛い顔をしている。

でも

髪の毛がない

だから

フリルのスカートも

ピンクのドレスも

似合わない。

だから買わなかった。

坊主頭にドレスというのは、

どう見ても

尼さんが袈裟を着ているように見えないか?

初めて気づいたよその赤ちゃんとの違い

最近、私の周りに二人赤ちゃんが誕生した。

一人目は弟の娘、ももちゃんが女の子を産んだのだ。

彼女を見てびっくり!

なんと母親(弟の娘、つまり姪)にそっくりなのだ。

ニコッと笑った顔はなんとも言えない可愛らしさがある。

飼っている犬(トイプードル)と同じ大きさで、並んでいるとまた可愛い。

さすが私の血筋だな

と思ったものだ。

二人目は

友人チェリーの孫娘。

この間、うちにチェリーが来てた時、

チェリーは孫娘と話をした。

まだ生まれたてだったけど、

ビデオ電話でお部屋にあった造花の飾りを写し、

「ほらきれいなお花でしょう?これはカサブランカの造花ですよお。本物の造花ですよ」

本物の造花って?ニセモノの花が造花なんだぜ

チェリー日本語おかしくなってるよ!

とツッコミながら、孫娘を見たら、

うん、この子すごく可愛い!

そして気づいたのだ。

この子たち

二人とも

毛がある!

自分の娘たちは髪がなかったので、

世に生まれてくる、すべての赤ちゃんは

最初は髪の毛はないものと思っていた。

チェリーに聞いたら、

「私の娘は最初から髪の毛あったよ。でも生え方がパンクだったわねえ。」

「彼女、生まれたばかりですでにイケてたわ。」

さすがファッション大好きチェリーの娘だなあ。

お洋服は私が選ぶわ

さて、

弟の孫娘、我が姪、ももちゃんの初めて子供のために

何かお祝いをと思って、

お洋服を買おうと思う。と

りんごちゃんに言ったら、

「私もいく!私が選びたい!」

と付いてきた。

おそらく彼女は

私に赤ちゃんのお洋服を選ばせたくなかったのだ。

それは彼女自身の苦い思い出がある。

私は、先ほど申し上げたように、

尼さんが袈裟を着ているような格好を娘にさせたくなくて、

お洋服は坊主でもおかしくない

大丈夫なTシャツにジーパンばかり着せてた。色も黄色とか、緑など。

だからよく

「男の子ですか?」

と言われたものだ。

下のみかんちゃんはもっと悲惨だ。

彼女の服はりんごちゃんの(男の子の服)のお下がり。

だから、

そんな服を着せられた娘たちは

おそらく

彼女たちの黒歴史だったかもしれない。(怖くて聞けないのだが)

りんごちゃんが

「私がお洋服選ぶ」

と言ったのは

従姉妹の初めての娘に

自分と同じ黒歴史を歩んで欲しくない

という願いが込められている

(かもしれない)

母親目線、見解の相違

ベビー服売り場にやってきた。

最近の服はやけにファッショナブルだなあ。

すぐ着れなくなるのに

とか思って、

私が選んだ服はシンプルで生後6ヶ月−9ヶ月用の服。

一方娘が選ぶのは

0ー3ヶ月用の可愛いジャンパースカート。

尼さんにジャンパースカートは似合わない。

パンク野郎にもジャンパースカートは似合わない。

第一、3ヶ月しか着れないなんてもったいないだろう!

ここ(イギリス)から送ってたら、

すぐ着れなくなる。

そもそもジャンパースカートというものは

活動着ではないか

生まれたばかりの赤ちゃんが活動するのかあ!

と一喝すると

「だって可愛いじゃない。絶対ももちゃんも好きだと思うよ。ねえこれ買おうよお」

げばは言う。

「3ヶ月しか着れないんだよ。母親目線でももちゃん、「ちぇっ」とか言うよ。」

りんごちゃんは負けない。

「母親ってもんは、娘に可愛い格好させたいものなんだよ」

「それが母親目線ってもんでしょうが!」

なんかげばが怒られてるみたいである。(気のせいか?)

と言うわけで

結局、

そのジャンパースカートとげばの押した他、数点を購入して、

ももちゃんに送った。

りんごちゃんとの賭け

ももちゃんに小包贈ったことをテキストで知らせた。

「あのね、送った中に、小さくて着れない服もあるかもしれない」

と追記した。

ももちゃんからすぐ返事が来る。

「わあ。嬉しい!ありがとう!着いたら知らせるね。」

この返事をりんごちゃんに伝えた。

げば 「絶対、あのジャンパースカート、小さすぎると思うよ。」

りんごちゃん 「もう、うるさいな 大丈夫だって」

げば 「小さすぎたら、マミーの勝ちね。」

りんごちゃん(ニヤニヤして)「ちょうどよかったら? 私の勝ち! でもタダじゃ嫌だよ」

げば 「じゃあ10ポンド賭けよう」(やく1500円)

りんごちゃん 「やったあ!」

げば 「何が、やったあ!よ。マミーが勝ったら、あんたが払うんですからね!」

コロナ禍で空輸郵便物は少し時間がかかる。

だからおそらく届くのは、赤ちゃんが3ヶ月になったか、ならないかというギリギリの時期。

数日後

ももちゃんから連絡が来た。

ももちゃん「げばおばちゃま! 小包届いたよお!可愛い!ありがとう!」

げば 「一つ小さいジャンパースカートがあったけど、あれ大丈夫だった?着れたかしら?」

ももちゃん 「あのジャンパースカート、ぜんぜん大丈夫! 可愛い!どうもありがとうね」

そのテキストを知った時の

りんごちゃんのニタニタ顔。

「母親目線対決」で敗れたげばは、

10ポンド札

を彼女にせしめられ、

りんごちゃんは

満面の笑顔で

ロンドンに帰って行きました。

「ももちゃんにヨロシク 💕」

げば 「……はいはい。」

投稿者 geba-

21年の国際結婚にピリオドを打ち、今現在シングルアゲインしています。この生活は思った以上に快適で、NHSの病院で働きながら、漫才みたいな生活を楽しんでいます。女子トーク、イギリス生活、そしてシリアスな人生観を書いていきます。

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