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つわもの金魚の一生

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メモリー日記
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ここは夜市の金魚すくいの水槽の中。

つわもの金魚2匹はすくわれても、すくわれても、

紙でできたあみを破り

脱走をくりかえしてきた。

彼らは必死である。

ひとたび捕まったら

まっているのは

「死」……である。

金魚すくいはこうでないと

15年ほど前の話である。

日本にやってきた

小学生の

りんごちゃんと、みかんちゃんは

初めてみる日本の夜市に大興奮。

キャキャはしゃぎまくっていた。

りんごちゃんは

金魚すくいのお店で立ち止まり、

やってみたいと

母におねだりした。

「このあみを使って金魚をすくうのよ。

とったら、このプラスチックのいけすに入れてね。

もし取れたら

金魚を持って帰れるわよ。」

母はいう。

りんごちゃんは

あみをもらって金魚すくいに挑戦した。

しかし

あみは紙でできているので、

上手く取れない。

じゃあ、このプラスチックのいけすでとりましょう。

利口なりんごちゃんはそう考え、

あみを捨てて、

プラスチックのいけすを水槽に入れた!

生け捕られたつわもの

どんなあみが

つわものをとらえようとしても

彼らはスイスイかわし、

決して捕らわれなかった。

そこへ

今まで見たことのない

大きな

赤い

頑丈な

おわんが上から落ちてきた!

……一瞬の出来事である。

つわものたちは

捕らわれてしまった!

「あー!!!

あの子!

ズルしてるう!!」

あみを破られて金魚を逃した女の子が

くやしそうに

りんごちゃんを指さして叫んだ。

…..そう

りんごちゃんは

金魚すくいの

黄金の鉄則、

「紙のあみを使用すること」

という掟を

軽く無視したのだ。

日本語がわかる母は

ことの次第に驚き、

ハラハラしていた。

ところが

優しい金魚すくいのにいちゃんが、

「いいから、いいから。」

と優しい笑顔で

りんごちゃんが(ズルして)

とった金魚をお水と一緒に

ビニールの袋に入れて、

りんごちゃんに渡してくいれた。

りんごちゃんは

大喜びである。

つわもの金魚、ペット用金魚になる

夜市でもって帰った戦利品に

りんごちゃんと、みかんちゃんは大得意。

あの頃、

彼女たちが夢中で見ていた

ディズニー番組、「マーメイド」の登場人物にちなんで、

つわもの金魚たちには

「フランダ」「コラール」

という名前が与えられた。

ペット用として養殖される金魚が、

市場に出すほど外観的に優れていないものは

殺処分にされる。

しかし一部が免れて金魚すくい用として使われるのだ。

つわものは

ペット用の選定から外れて

金魚すくい用になったが、

りんごちゃんにすくいあげられ

ペット用に昇格。

名前まで与えられるという

「破格の待遇」を獲得する。

しかしながら、

金魚すくいでいけ取った金魚というのは

あみで追い回される強いストレスのために

ほとんどが短命である。

2〜3日経つと、すぐ死ぬだろう

誰もがそう思っていた。

つわもの金魚の新しい生活

りんごちゃんたちが英国に帰った。

フランダとコラールの「ママ」はいなくなったのだ。

またもや孤児になった2匹。

そんな彼らの面倒を見たのが

りんごちゃんたちのおじいさま

「ウルトラの父」だった。

孫が残した2匹を

彼はとてもよく世話をした。

広々とした快適な水槽は

定期的に掃除された。

そして

この人間は

金魚たちに

時々話しかける。

ちょっと疲れて横になってると

「元気だせよ。」

とかいってくる。

もう紙のあみで追いかけ回されることはない。

2匹は「安全」を手に入れたのだ。

「安全」な居場所とは

「ストレスのない生活」である。

殺処分間違いなしだった彼らの人生(魚生?)

は思いがけず幸せなものに変わった。

そして

その幸せは

2匹の寿命を

(驚異的に)伸ばした。

げばが最後にあったつわもの金魚

2019年の3月、

げばが日本に帰った時、

びっくりした!

そのつわもの、

まだ生きているではないか!

ウルトラの父がいうには

この2匹が夜市からやってきたのが

2006年の7月25日だそうだ。

(日記をつけてるのか!なんて正確なんだろう!)

フランダは亡くなっていた(2010.5.4没)

コラールはすごく長い尾ひれを

布団のようにかけて水底で眠っていた。

そして

げばがイギリスに帰った後、

2019年4月21日に亡くなったらしい。

2006年に生まれたとしたら、

13歳!

死ぬはずだった金魚にとっては

大往生である。

安らかに老衰で亡くなった金魚たち…..

大幸運の魚たちであった。

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