妹が欲しい

ひとり目の娘が1歳になったころ、「妹が欲しい」とねだられた。

そんな猫をもらってくるように簡単にできますかいな。

と思っていたら、タイミングよく妊娠して、

生まれた赤ちゃんは申し合わせたように

女の子

そこで私はある計画をした。

嫉妬させないで上の子に子守りをさせよう! 。。。作戦

げば: りんごちゃん、りんごちゃんのリクエスト通り、みかんちゃん(下の娘の仮名)を作ってあげたよ。

りんごちゃん: うん!マミーありがとう!

げば: 今日からりんごちゃんは、みかんちゃんのちぃママです。二人でお母さんやっていこうね。

りんごちゃん:(目を輝かせて)うん!!!!

りんごちゃんは「ちぃママ」として甲斐甲斐しく働いてくれました。

多分おままごとの延長だったと思います。

それでも彼女はしっかり者に育ち、みかんちゃんの面倒をよく見ました。

だからみかんちゃんはりんごちゃんに絶対服従。

げばは二人の世話役。

ここに女三国同盟が生まれました。

子供が部屋を片付ける方法

ある日、雑誌かなんかで「子育ての特集」をやってて、そこに出てた記事が

「私は娘たちにこういうんです。私は山から出てきたたぬきです。」

「人間界が好きでそのまま居座り、あなたを産みました。」

「でも最近のあなたはお部屋を全然片付けない。」

「あなたたちにはほとほと愛想がつきました。」

「山に帰ろうと思います。」

「そしたら子供たちは泣きながらお部屋を片付けたんですよお!」

月から出てきたかぐや姫

これはいいこと聞いた!

しかしイギリスには

山がない!

どうしたものかと思案していたらお空の上から飛行機が

よし私は月からきたことにしよう!月からきたんなら「かぐや姫」っしよ?

自分の美貌を思いっきり棚に上げて娘たちに言いました。

「私は月からきた’かぐや姫’、お前たちが部屋を散らかしほうけるのには、もう我慢ができませぬ。月に帰ろうと思います。」

みかんちゃんの反応

みかんちゃん:マミー  月からきたの?

げば:そうよ。だからマミーは容姿がイギリス人(白人)と違うでしょ?

げば: みんなが理解不能な月語(日本語)もしゃべるでしょう?

(*月語!我ながらよく言った!!)

みかんちゃん:イヤイヤ! 月に帰っちゃいや!

げば: じゃあお部屋片付けてくれる?

みかんちゃん: うん片付ける。

(チョロいもんじゃない)

りんごちゃんの反応

りんごちゃんの部屋に行きました。同じ呪文を唱えます。

「私は月からきた’かぐや姫’、お前たちが部屋を散らかしほうけるのには、もう我慢ができませぬ。月に帰ろうと思います。」

りんごちゃんはもう小学生のリーダー女子に育っておりました。

りんごちゃん: (無反応)

げば: (もう一度)「お前が部屋を散らかしほうけるのには、もう我慢ができませぬ。」

りんごちゃん: それで?

げば: 「月に帰ろうと思います。」

りんごちゃん: そう

りんごちゃん:(ひとこと)帰れば?

りんごちゃんのこの悲しい対応に

傷ついた私は

この手は二度と使っておりません。

投稿者 geba-

21年の国際結婚にピリオドを打ち、今現在シングルアゲインしています。この生活は思った以上に快適で、NHSの病院で働きながら、漫才みたいな生活を楽しんでいます。女子トーク、イギリス生活、そしてシリアスな人生観を書いていきます。

「娘を二人持ったなら」に2件のコメントがあります
    1. 話せないんです。でも生きていくために必要なフレーズは覚えさせました。毎朝必ず、
      りんごちゃんとみかんちゃんは私に向かって、復唱しました。その月語は、
      「お母様、お忙しいところ、申し訳ありませんが、車で、学校に連れていってください。」

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