イギリスの家は古い家が多い。

ビクトリア朝(19世紀)時代から使われている。

でも古い家の内部は、

現代の必需品である

ー電気、水道、ガス、すべてが整っているのである。

外観は素敵なビクトリア朝、

内側は、快適な現代の設備。

これがイギリスの家である。

手入れのいらない家がいい

家族で暮らしていた一軒家が

やっと売却でき、

いちごちゃんは

自分と子供が住める

フラットを探していた。

家も買えるがなぜフラットがいいのか?

それは手入れがいらないからである。

いちごちゃんが

一軒家に住んでいた時、

家の修繕に

本当に苦労したのだ。

嵐が来ると

フェンスの修理は毎回の仕事。

庭仕事、

ペンキ塗り、

屋根の修繕。

男手があっても大変だったのに

ましてや

女ひとりで

家を守るのは

決して容易いなことではない。

その点、

フラットなら

毎月の建物維持費を払えば、

それらをすべてまかなってくれる。

それに

一軒家に比べ、

暖房費は安くつくし、部屋も広いのだ。

いちごちゃんは

インターネットで

楽しく物件を探していた。

いろんな物件

古い家というものは

オーナーがたくさん入れ替わっている。

そして

公にならない

ドラマも生まれているはずである。

いちごちゃんは

霊感があるわけではないが

入った瞬間、

異様なオーラがある家を

いくつか見てきた。

真っ昼間なのに

何か

陰気な雰囲気なのである。

古い家はだいたい日光が入りにくくなっている。

重厚な家具が日にあたって色落ちするのを

防ぐためである。

しかし日の当たらない家は

やっぱり気分が落ち込むものだ。

素敵なフラット

子供からリクエストがあった。

•繁華街に歩いて行ける距離の家

•小さな庭がありグランドフロア

•交通量が少ない道に面している

私の少ない予算で

こんないい物件あるかあ!

と一喝したが、

まあリクエストだから

心に留めておいた。

たくさんのフラットを見て

いくつかの候補をリストアップして

気になる物件を

もう一度見たいと申請すると、

そのフラットはすでに売れていたりする。

人気のある物件は

すぐに売れてしまうのだ。

家を買うのは判断力だな。

といちごちゃんは思った。

ある物件が気に入った。

でもそのフラットの横に

大きなOakの木があった。

このOakの手入れは

フラットの持ち主の責任とわかり

購入を断念する。

木の手入れのトラブルは

近所の争いの元になるからである。

こんな感じで

いちごちゃんはフラットの物件を

毎日のように検索していた。

そんな時、

以前見たフラットが

少し安くなって市場にでているのを発見する。

理想の物件

そのフラットは

£250,000だったのが、£225,000で売られていた。

少し無理したら買えるかなという価格である。そして

グランドフロア(一階)で庭付き、閑寂な住宅地、

なのに繁華街から歩いて10分、

そして土地のリースYearが長かった。

イギリスのフラットは

土地のリースを更新しなければならない。

だいたいリースYearは80年くらいが相場で、

60年くらいなら新しくリースYearを足さなければならない。

いちごちゃんは交渉してみる。

交渉価格は

£220,000。

悪くない金額である。

しかし売主はすでに大幅に値下げしているので

これ以上、下げたくないと返答してきた。

不動産屋が間に入って交渉する。

結局

いちごちゃんは

この家を

£223,000で落札した。

投稿者 geba-

21年の国際結婚にピリオドを打ち、今現在シングルアゲインしています。この生活は思った以上に快適で、NHSの病院で働きながら、漫才みたいな生活を楽しんでいます。女子トーク、イギリス生活、そしてシリアスな人生観を書いていきます。

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