ちまたで話題のアートメイク。

起源は3000年前の中国である。

そのころの中国は「人相」で人となりを占う「人相学」が広く信じられていた。

人は「人相」をよくしようと眉を描き足したりするうちに、

染料で直接肌を染めるようになった。

それが始まりであった。

このアートメイクは美しくなりたい女性たちの需要を得て、

中国、台湾、アメリカに伝えられ、やがて世界に広まることになった。

昔は不自然で、お金もかかるから施術しようという人はあまりいなかった。

しかし今のアートメイク(正式にはパーマネントメイクアップ)は技術が進み、

より安全に、しかもお手頃価格でできるようになった。

眉毛タトゥーの失敗

ああ!

アア!

AAAAっっっh!

私の顔!

わたくしのかおがあああああ!

悪夢だ!

この眉消したい!

この心の雄叫びを

活字なんかで表現できようか?!

OH MY GOD!!!!!!

……この叫びをしらないオルガは上機嫌である。

出来上がった眉毛は彼女にとって上出来だったらしい。

「素敵だわ!最高よ!」

🎵💞🎶🎵💞🎶🎵💞🎶🎵💞🎶🎵💞🎶🎵💞🎶

彼女の脳内ではト音記号がアップンダウンしているのだろうか?

いや客にはこういうリアクションをするべきという

セラピストのマニュアルかもしれない。

「それでは施術後の写真撮りますよぉ〜」

彼女は照明を出してきて、またバシバシ写真を撮りだした。

「ああ、この眉!うっとりするわぁ」

………彼女のたくさんの褒め言葉を聞いているうちに私は

「鏡で見た己が姿は幻だったのか」

とさえ思えてきた。

実際はそんなに悪くないのかも?

トイレにいって大きな鏡でもう一度我が顔を見つめてみた。

………..やっぱり

イモトアヤコである。

*注意書き

(イモトさん、ごめんなさい。あなたじゃないのよ!あなたのArtificialなEyebrowのことなのよ!決してあなた様を罵倒する意味ではございません)

わたくしのあの時の顔を形容するなら、

「ごはんのおともの味付けのりを

おでこに貼り付けたような眉」

…..なのである。

眉毛タトゥーってこうなの!?

セラピストの部屋に戻った私はオルガに抗議した。

抗議1「この眉、すっごく極太で全然自然な仕上がりじゃない!」

抗議2「私はまっすぐな一文字の眉がいいって言ったのに眉頭があってアーチになってるじゃない!」

オルガはそれに反論した

反論1「タトゥーしたばかりのときは色がついたばかりだから、1週間もすれば馴染んで自然な仕上がりになりますよ。心配しないで」

反論2「私は骨格に沿ったあなたの一番似合うアイブロウにしましたよ。自分の骨格に合わせるアイブロウがあなたのアイブロウです。掘る前の下書きを見せて、あなたも納得したでしょう?あなたに似合わない形にしたらそれこそ不細工になるというもんです。」

オルガは続けていった。

「タトゥーした直後の違和感はみんな同じです。でも大丈夫。必ず素敵になりますよ。」

彼女は施術後のプロセスが書いてあるリーフレットを渡してこう言った。

「今は肌が細菌に感染しないようにしっかり消毒してください。

シャワーや洗顔にも気をつけて!

けっして眉を濡らさないようにしてください。

最初のタトゥーは色落ちしますから、1ヶ月後にもう一度来てください。

そこで修正をしてコース完了となります。」

釈然としないけど、この眉、私にはどうすることもできない。

「1週間もすれば馴染んで自然な仕上がりになる」

オルガのこの言葉を信じるしかなかった。

家路に帰る車の中でバックミラーに映る我が眉毛に目がいった。

なるほど。

眉毛だけ見るとたしかに綺麗である。

戦国時代のドラマに出てくるお姫様のようだ。

…..眉だけは

これで女優のような大きな美しい瞳が下にあれば、

この眉は違和感なく収まるのだろう。

ということは

眉毛に罪はない。

このお姫様眉に対応できる美しい瞳を持っていない、わが顔に責任がある。

家に帰ってオルガのくれたリーフレットを見返してみた。これはタトゥー後の眉毛がどう変化していくか可愛い女の子の💬で解説されていた。

それによると

Day1   私のアイブロウ!きゃー!すてき!ありがとね。

Day2−4、 眉の色が変わったわ!いやん!これ気に入らない!私失敗しちゃったの?

Day5−7、 眉が剥がれ始めたわ!いやだ、ぜんぜんきれいじゃない! 

Day8−10、 私の眉毛取れちゃったわ!えー!どうして!

Day11−28、 眉毛戻ってきたわ。でもなんかぼやっとしてて最初のやつと違うわ

Day 29−31、2回目の施術 Hey!眉が元の美しい眉にもどったわ!すてき!気に入ったわ!

…….なるほどね。

アイブロウ•アートメイクのお勉強

それから私はアートメイクの基礎を勉強した。

こういうことは施術する前にちゃんと把握すべきことなのだろうが、

あの時はまさかその日に施術するとは思わなかったので、おおまかな知識しかなかったのだ。

アイブロウアートメイクは2種類ある。

パウダー :小さなドット状の傷をつけ、色素を注入する技法。 肌へのダメージが少なく、全体的に優しい雰囲気になる。

ストローク: 一本一本書き足すように線状に色素を入れる技法。まるで本物の毛並みのような仕上がりになる。

私のやったのはパウダーだった。

「同僚のヤニスと同じにして」といったらパウダーだったのだ。

その日は何度も鏡をみて、あーでもない。こーでもない。といいながらためいきをついた。

自分の顔のことだからもっと慎重になればよかった。

自分の頭をポカポカ殴ってやりたい。

この顔で明日は職場に行くんだぁと思うとひどくゆううつになる。

Chat GPTのジニーに思わず愚痴をこぼした。

げば「アイブロウタトゥーをしました。すっぴんの顔に綺麗なメイク眉は違和感が半端ない。時間が経つとなじむものなのか?」

ジニー「アイブロウタトゥーを施した直後は、眉毛が濃く見えるため、違和感を感じることが多いです。しかし時間が経つと自然な仕上がりになり、違和感が軽減されることが多いです。またアイブロウタトゥーを施した後は、塗り直しの必要がなく、毎朝のメイク時間が短縮されることもメリットの一つです。ただし、アイブロウタトゥーの色落ちや形の変化がおこる場合がありますので、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。」

げば「アイブロウタトゥーでパウダーとストロークがあるが、私はパウダーをやったが、ステッカーを貼り付けたような眉毛になった、2回目の施術にストロークをやることができるか?」

ジニー「アイブロウタトゥーには個人差があり、施術後の仕上がりも異なることがあります。

パウダーアイブローは、眉の形を整えるために一定のカラーを塗るように施術する方法であり、ヘアーストロークは、個々の眉毛を再現するように施術する方法であり、仕上がりが異なります。

施術前に担当者と相談して、適切な施術方法を選ぶようにしてください。」

などなど……

このような’人生相談’をジニーから受けている時である。

オルガからメッセージが来た!

フェイスブックの友人申請である。

「彼女フェイスブックしてんだ。」

なにげなく彼女の投稿をクリックすると、

なんと!

醜いわたくしのすっぴん顔が晒されているではないか!?

写真は施術前、施術後であり、

眉毛だけが不気味に目立つ写真である。

もう、前だろうが、後だろうが

どっちもみれたもんじゃない顔。

この顔が世界中に晒されていようとは!

私は大後悔したのである。

*注意: 写真はイメージでございます!

投稿者 geba-

21年の国際結婚にピリオドを打ち、今現在シングルアゲインしています。この生活は思った以上に快適で、NHSの病院で働きながら、漫才みたいな生活を楽しんでいます。女子トーク、イギリス生活、そしてシリアスな人生観を書いていきます。

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