戦いには勝つべきである。

負ける戦いはしないほうがいい。

でも「離婚」は

完全勝利を目指すと

必ず負ける。

ある人の離婚体験

夫、ジョージの弁護士から

年金£75,000の支払いを

現金£65,000の支払いに変えて欲しい。

との要求があった。

その時

いちごちゃんの脳裏に

ある人の体験が蘇った。

もう20年くらい前になるが

友人が幼い子供を連れて離婚したのだ。

離婚理由はやっぱり不倫問題だった。

彼女は結構な豪邸に住んでいた。

その家を売却して、半分に分けて、

夫が子供たちの養育費を毎月払うことで

離婚訴訟は終わった。

彼女には小さな家が買えるくらいの

お金が手に入った。

でも彼女は家を買わず、

ビジネスを始めた。

最初は羽振りが良かったが、

共同経営はうまくいかず

結局つぶれてしまう。

そのうち、

夫も自分のビジネスに行き詰まり、

毎月の養育費を支払えなくなった。

彼女は未払いの養育費請求のために

弁護士を雇って元夫と戦った。

数年後、

ビジネスの失敗と、離婚裁判費用で

あんなにたくさんあったお金は全て

無くなってしまう。

このできごとは

いちごちゃんの

教訓として残った。

弁護士の交渉

年金を現金として支払う代わりに

金額を負けろという提案。

「あなたはどう思いますか?」

いちごちゃんはタマラ弁護士にたずねた。

「悪くは無いと思います。あなたはどうされたいですか?」

いちごちゃんは

「£75,000から£65,000に変えるというのは

あまりに差がありすぎませんか?」

「£70,000という提示はどうでしょう?」

「わかりました。そのようにメールします。」とタマラ弁護士は答えた。

しばらくして

夫の弁護士から

「これは値を交渉するような、そんなものではない。」

と怒ったようなメールが返ってきた。

£75,000から£65,000に

値引きするよういったのは

彼である。

自分の言ったことは棚に上げて、人を攻撃する。

なるほど

夫の弁護士はそういう人なのだ。

彼は今までいちごちゃんを罵倒するような

発言を繰り返していた。

そうやって彼女の怒りをあおっていたのだ。

彼女が反応し、反発すれば

それだけ弁護士はメールする。

つまり

金儲けになる。

棚からぼたもちの扱い

£75,000という数字は

一番最初に年金を計算した半分の金額が

その当時£75,000だったのだ。

書類に記述するに際して、

いちごちゃんの提案で

50%と記載せず、

金額で記載された。

それを夫側が承認し、

書類上にそう明記した。

しかし

年金の価値が暴落した今、

£75,000という数字が

50%ではなくなってしまい、

63%になってしまった。

いちごちゃんからしたら

まったく

「棚から落ちたぼたもち」

ジョージ側からしたら

「大損」

なわけである。

腹立たしくて

どうしていいかわからない。

なんとかして取り返したい

というわけである。

いちごちゃんは思った。

「棚からでてきた

ぼたもちは

棚に返そう」

いちごちゃんは

夫の弁護士が要求した

「年金を現金で返す。その金額は£65,000とする」

という案に同意した。

投稿者 geba-

21年の国際結婚にピリオドを打ち、今現在シングルアゲインしています。この生活は思った以上に快適で、NHSの病院で働きながら、漫才みたいな生活を楽しんでいます。女子トーク、イギリス生活、そしてシリアスな人生観を書いていきます。

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