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家の所有権を失うー言ってくれるじゃないの! いちご物語7

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いちご物語
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離婚は持久戦である。

嫌なことは早く終わらせたい。

でも焦ったら取り返しのつかない大失敗をする。

いちごちゃんの別居は半年以上になっていた。

やがて季節はクリスマスシーズン。

別居を開始して

初めてのクリスマスを迎えてしまう。

家、土地の登記書 (Land Registry)

いちごちゃんが

夫のいうことを

もう一度信用し

夫のいう

「公的書類」にサインした後、

しばらくして

不動産弁護士から手紙が届いた。

今度は彼女が

夫と住んだファミリーハウスを手放すのである。

その書類を見て

いちごちゃんはがくぜんとする。

新しい所有者の欄に

夫の名前と

愛人の名前が記されていたのだ。

家の所有者は彼女の名前が削除されて、

夫一人の持ち物になる

そう思っていたいちごちゃん。

でも実際は

彼女の名前が消され

代わりに愛人の名前が加わるのである。

受け入れ難い屈辱

夫の愛人は

彼女自身、

いちごちゃんを苦しめたいとは

思っていないだろう。

しかし、結果として

彼女は

いちごちゃんから

夫を奪い、

そして今、

家を奪おうとしている。

「こんな理不尽な仕打ちが通るの!」

「ねえ!どう思う!」

いちごちゃんはげばに

胸の内の激しい痛みをさらけ出した。

げばがいちごちゃんのうちにいた時、

ジョージの母が電話してきた。

もうすぐクリスマスだったため、

孫のプレゼントを打診してきたのだ。

いちごちゃんは

行き場のない思いを

義母にぶつけた。

義母はなにもいえなかった。

再度、夫との話し合い

夫ともう一度話し合うため

いちごちゃんは

夫を家によんだ。

二人で会うのではなく、

二人の「保証人」になった人物も一緒に。

「保証人」はいう。

「ジョージの会社は

経営の悪化で家のローンを

彼の名前だけでは組めなくなった。

だけど、彼の愛人はナースとして働いていて、

いいお給料をもらっている。

彼女が家の所有者に加わることで

銀行が信用し、

家のローンを組めたのだ」と。

夫はいう。

「ねえ、いちご、

君は、自分が選んだあのアパートが欲しいんだろう?」

「そのための方法を僕たちは一生懸命考えて、

最善の方法をとったんだ。」

「形は確かに愛人がすべて奪ったように見えるけど

そんなのは形であって、全く重要なことじゃないんだ」

「君だって、アパートが手に入るからいいじゃないか?」

「お互い、ハッピーになろうよ」

言ってくれるじゃないの

数日後、

いちごちゃんは

子供といっしょに

クリスマスのパントマイムをみに行った。

イギリスでは、クリスマスが近づくと

子供向けの舞台劇を各地で催す。

出し物は、シンデレラや、アラジン、ジャックと豆の木なんかがポピュラーだ。

今年の出し物はSleeping Beauty、眠れる森の美女である。

スポットライトに映った俳優は美しく、豪華だった。

「今の私と正反対じゃないのさ」

オーロラ姫は

ハンサムなプリンスと恋に落ちたあと、

魔法の糸車に指をさして、

100年の眠りにつく。

その時言った王子の言葉。

「君が100年の眠りについても、僕は起きて待ってるからね❤️

小学生の女の子が

目をキラキラさせて

舞台を見ている

その横で、

いちごちゃんはつぶやく。

「言ってくれるじゃないの。王子さん。」

そして夫、ジョージの言葉を思い出す。

「お互い、幸せになろうよ」

いちごちゃんはもう一度つぶやく。

「言ってくれるじゃないの。ジョージさん!」

いちごちゃんは

いつの間にか

パントマイムのチケットを

ぐちゃぐちゃに

握りつぶしていた。

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