応援してね
げばおばちゃまの時間 - にほんブログ村
応援してね ライフスタイル部門
応援してね 海外生活部門
応援してね イギリス情報部門
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

最後の共同作業 いちご物語22

応援してね ライフスタイル部門
応援してね 海外生活部門
応援してね イギリス情報部門
いちご物語
読者になる
げばおばちゃまの時間 - にほんブログ村

最大のストレスは

「親しい人の死」である。

2番目は「離婚」

3番目は「引っ越し」

大抵の離婚は

2番目と3番目が

同時におこる。

だから

離婚はしんどいのだ。

バイヤーの回答

いちごちゃんの家がやっと売れた!

しかし、

鑑定審査の結果、

「売値に値しない家」

という烙印を押されてしまった。

せっかく

終わったと思ったのに

また振り出しである。

いちごちゃんは

仕方ないので

ふて寝していた。

そこへ、

不動産会社の担当者から

電話がかかってきた。

もういいよ。

わかったよ。

バイヤーが買うのをやめたんでしょ。

いちごちゃんは

ゆっくり手を伸ばし

いやいや

電話をとった。

「ハロー

あのですね。

バイヤーからご連絡が来ました。」

はいはい…..

「鑑定結果はあまり良くなかったですが、

バイヤーは家が古ければ、

屋根の修繕が必要というのは

もっともだと言っています。

けれどあちらさんは

あなたの家を手放したくない。

そこで、あちらの提案なんですが、

屋根、及び老朽化している部分の修繕に必要な費用、£50,000の半分を

彼らが負担する。そして残りの£25,000

をあなた方が負担して、

家を購入したいと言ってきているのですが、

いかがですか?」

思ってもみなかった提案だった。

いちごちゃんは大喜び。

ジョージもその提案に同意し、

そして、

ついに!

家を売却することができたのだった。

夫との最後の打ち合わせ

いよいよ

離婚の最終作業に入る。

家具の分割である。

ジョージは最初、「何もいらない」

と言ってきていた。

いちごちゃんは

とりあえず必要な

ワードロープと、タンス、長年使っていた

台所用品などを希望した。

しかし、

ジョージには愛人である女がいて、

いちごちゃんには子供がいた。

その外野たちの要望が入り、

まずジョージが

やっぱり気が変わった

と言い出した。

ダイニングテーブル、椅子のセット。

壁にかかっていた

教会風の大きなしゃれた鏡。

焦茶色の二つのソファーセット。

それらが欲しいと言い出した。

子供たちは

大きな画面のTV, 

その前に寝転がるソファが欲しいと言い出した。

結局

リビング、ダイニングのものをジョージが

ベッドルームのものをいちごちゃんが処分することにした。

いちごちゃんは休みを取り、

せっせと仕分けして、

自分の家具をトランクルームに運び入れた。

ジョージもとりにくるかと思ったが、

こなかった。

家の明け渡し

自分の荷物をすっかり運び終えた

いちごちゃんは

ジョージに連絡した。

「私のものは終わったわよ。

あなた、いつ自分のものを取りに来るの?」

「お前がいるから

取りにいけなかったんじゃないか!」

とジョージは怒鳴っていう。

誰も来るななんて言ってないのに

といちごちゃんは思った。

そして

ああ

愛人と来るつもりだったんで

私と鉢合わせさせたくなかったのか

と納得した。

「とにかく

もう家を明け渡さないといけないので

早急に家を空っぽにしないといけないの。

早く運び出してちょうだい。」

「わかった。

じゃあどれくらいの量があるのか

今夜見に来るから。」

とジョージは電話を切った。

夫との最後の対面

ジョージが家に現れた。

子供たちはいない。

最後のいちごちゃんとの対面である。

久しぶりに見る夫の姿に

いちごちゃんは目を疑った。

あんなに太っていたのに

見る影もなく

痩せていた。

でも健康的な痩せ方ではない。

顔はシワだらけになっていた。

家を一通り見渡し、

「なんだ!

こんなにまだ残ってるなんて!

これを皆俺に片付けろっていうのか!?」

「捨てていいものと悪いものは本人に確認しないとわからないでしょ。」

といちごちゃんが答える。

ジョージはいう。

「俺は胃の手術して重いものが持てないんだ。」

なるほど

だからあんなに痩せてしまったのだ。

「私も引っ越し業者に頼んだわ。

あなたもそうしたら?すべて運んでくれるわよ。」

するとジョージは何かぶつぶつ文句を言い出した。

いちごちゃんはうんざりして

「わかった。じゃあ最後の片付け手伝ってあげるから。

でも私は仕事してるから、仕事帰りになるわよ。」

ジョージは少し黙って

「それはいつなんだ」と聞く。

「明日からでも始めましょう。早く終わらせないと。」

これは最後の

夫との共同作業である。

ぶつくさ言ってる時じゃない。

嫌なことは早く終わらせよう。

「See You Tomorrow (明日会いましょう)」

いちごちゃんは

ジョージの方を見ないで

前を向いて言った。

コメント

タイトルとURLをコピーしました