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幸せそうな花嫁さん いちご物語3

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いちご物語
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電話の呼び出し音が鳴る。

私の呼び出し音は昔好きだった

「スパイ大作戦(Mission Impossible)」のテーマ曲だ。

さあ「指令だ。(mission)!」

電話を取るといちごちゃんだった。

「もしもし…」

「最近さ肩凝っちゃって、ねえげば、指圧してくれない?」

(げばはプロの指圧師である)

「もちろんいいわよ。いつがいいの?できたらそのあとおしゃべりしようよ」

ということで、

いちごちゃんは貴重なお休みの日にげばに会いにやってきてくれた。

結婚招待状をもらって

「あー楽になった。さすがねえ。」

と満足気に肩をさするいちごちゃん。

「でも途中で寝ちゃったわね。疲れてるのよ」

とげば。

「うん。そうなの。最近さ、仕事増やしたうえに精神的にも疲れてて」

「その上に、ちょっと、

まあしょーもないことだけど、」

「実はね、L女子から結婚の招待状が来たのよ。」

といちごちゃんは話始めた。

いちごちゃんはとある日本企業で働いている。

そこであるイギリス人女性と知り合った。

それが L女子である。

彼女は一度結婚していたけれど、

夫の浮気が原因で

離婚してしまった。

浮気が発覚したとき、

彼女は

夫と話し合いをするのも嫌だったらしく、

プイッと家を出て行ってしまった。

彼女には二人の子供があった。

子供をどうするか、

別れた後の住居はどうするか

何も話さず出て行った。

つまり

彼女は

子供を夫に残して

でて行ってしまったのだ。

彼女の離婚の場合

夫の元を離れ、

少し頭を冷やした彼女は

夫と親権について話し合おうとする。

でも、経済的基盤のない彼女は

子供を取り返せなかった。

子供を引き取るどころか、

自分の住む家もなかったのだ。

L女子は泣く泣く、職場を辞め、

住居付きの老人ホームに就職した。

住むところを確保して、

落ち着きを取り戻した彼女は

離婚に際しての自分の権利(半分の財産所有権)

を主張し始めたが、

時間が経ち過ぎていたので、

彼女の主張は夫に却下される。

その時

彼女が、法的手続きを踏めばなんとかなったかもしれないが

でも彼女は「めんどうなことは考えたくない」とうやむやにしてしまう。

新しい恋人

そんな L女子に新しい恋人ができた。

相手は市役所に勤める、真面目な人。

結構ハンサムだった。

優しそうな物腰は女性の同僚たちにとても人気があった。

だが彼には一つ問題があった。

それは

彼にはすでに奥さんがいたこと

L女子は最初はためらった。

自分が夫の不倫に悩まされていたのに

まさか自分が不倫する立場になるなんて

でも

でも

こんな素敵な人、

これから絶対出会わないだろう。

彼はいう。

「妻との結婚生活は幸せじゃないんだ。」

「君といる時だけが僕にとって幸せな時間だ。」

「君だけが僕の生きがいだ」

彼女は決める。

「彼を救いたい」と

彼と付き合い始めて

彼女は見違えるように

きれいになった。

めくるめく彼との幸せな時間

最高に燃え上がる恋愛とはいったいどういう状態なのか、

ある心理学者が言っていた。

すべてにおいてパーフェクトな恋愛は

完璧すぎてすぐ飽きてしまう。

逆に障害が多すぎると、

あまりにしんどくて、

その恋愛を諦めてしまう。

一番いいのは

パーフェクトだけど、たった一つ障害がある恋愛。

「あの人は、ハンサムで、優しくて、お金があって、申し分ない。

ただ一つの障害は、

彼が既婚者であること。」

このシチュエーションが一番盛り上がるらしい。

つまり不倫である。

L女子も例外ではない。

この恋は燃えに燃えて

瞬く間に6年経過した。

私たち結婚します

いちごちゃんは時々、L女子と会う機会があった。

とっても仲良しというほどではなかったけど、

お互いに共通の友人がいて、数人で飲みに行ったりしてたのだ。

その帰り道、たまたま二人っきりになって

L女子に招待されたらしい。

彼女はL女子が嫌いではない。

でも自分が夫の不倫に悩まされていたので、

その元凶となる「愛人」という立場のL女子を好きになれなかった。

はっきり言って

彼女の愛人としての人生に

幸せが来るなんて考えもしなかった。

だが

L女子は

その不倫の恋を実らせ

結婚するのだ!

ふられ気分でRock’n Roll!

いちごちゃんはいう。

「私はさ、げば、

真面目にやってきたのよ。

夫の会社が倒産しかけた時も一生懸命助けてさ、

そんでもってその夫に裏切られて、

そして

今、その会社のローンを払うために

身を粉にして働いて…..」

「それが何よ、」

「愛人の立場で、6年もよそ様の妻を苦しませた人が

幸せになるんだって!」

「こんなことあっていいの!

ねえげば!

どう思う!?」

いちごちゃんの気持ちはよくわかる。

よーーーくわかる。

でも人のこととやかく言っても仕方ない。

幸せになるというものを

誰も止める権利なんてないのだ。

げばは台所から、とっておきの「ヘネシー」をだしてきた。

「よし、いちご!これ飲んでカラオケしようぜ!」

「うわあ!すごい!」

いちごちゃんの顔がぱあああと明るくなる。(ヘネシーの威力はすごい)

それから二人は

ヘネシーの水割り片手に「ふられ気分でRock’n Roll」を大合唱した。

どうぞ幸せになって欲しいなんて

しおらしい女じゃないわ 

その通り!

といちごちゃんが合いの手をはさむ。

かかとを鳴らして

見返すつもりよ

いつか

ははは

とげばが笑う。

そしてこの女二人のカラオケ大会は夜更けまで続いた。

いちごちゃんはいつの間にか

いつもの明るいいちごちゃんに戻っていた。

女の飲み会恐るべし

とげばは思った。

コメント

  1. 女の飲み会もヘネシーも凄いが、プロの指圧師であることももっとすごい!!

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