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リアルな浮気現場 いちご物語1

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いちご物語
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ある週末の早朝、

電話がかかってきた。

友人の、いちごちゃんからである。

「あのね、あのね、げば、あのね……」

いちごちゃんの声がうわずってる。

もしもし、ハローという

電話の最低あいさつもなしに

いきなり、

早朝、

「あのね」

である。

ただならぬ空気を察しした。

ぶっ飛んだ爆弾発言 

あれから8年、

もう時効だろうから、触れても構わんだろう。

本人の了解を得たうえで、

「あの時」の話をさせていただく。

「あのね、げば、あのね」

「私、実は今、夫の愛人のアパートの前なの」

な、な、なんといった今?

いちごちゃんいわく、

「彼(夫)のスーツのポケットからでてきたメモがこの住所で。」

「昨夜、帰らなかった彼に胸騒ぎがして、この住所に来たら」

「彼の車が停まってた….」

げば、絶句する。

げば 「いちごちゃん、それで、これからどうするの?」

いちごちゃん 「乗り込む。」

げば 「え!!!!!!」

いちごちゃん 「だからあ」

いちごちゃん 「乗り込む。」

げば 「いちごちゃん、い、いったん、落ち着こうね。」

いちごちゃん 「私が今までどんなに苦しんできたか、あんた知ってるでしょ!」

いちごちゃん 「はっきりカタをつける、千載一遇のチャンスなんだよ!」

げば 「怖いじゃないのよお」

いちごちゃん 「なんであんたが怖いのさ?」

げば 「いちごちゃん、怖くないの?」

いちごちゃん 「……..怖いよ」

いちごちゃん 「…….まあ、そういうことだから、行ってくるわ。後でまた電話するね」

げば 「うん。武運を祈るわ」

いちごちゃん 「そうしてください。」

と一旦電話を切った。

重苦しい作業

2時間後

電話が鳴った。いちごちゃんだ。

「あのね」

例によって

もしもし、ハロー、何もなしで

いきなり本題にはいる。

いちごちゃんの話はこうだった。

愛人の部屋は1階ではなかった。

エレベータがないので階段を使って上がる。

外階段を登っている時、

不思議な感覚に襲われた。

自分は一体何をしているんだろう。

ここはどこなんだろう。

まるで雲の上を歩いているような感覚。

彼女の中では夫に愛人がいて、

これから行く見知らぬ場所に

彼がいるなんて

信じられないことだった。

信じられない場所、

現世ではない、

雲の上の世界。

体が異常に重かった。

すべての筋肉、内臓が鉛になったような、

重苦しい作業だった。

階段を登るだけなのに、

今まで経験したことのない重さ。

やっとドアの前に立つ。

呼び鈴を押しても誰もでない。

いや車があったのだから、

必ずいるはず。

この部屋よ

しばらくして

ドアが開いた。

女の子がでてきた。

いちごちゃん 「ジョージに会いたいんだけど、いるかしら?」

女の子 「わかったわ。Dad! お客さんよ」

いちごちゃん(Dad? あの人! Dadって呼ばれてるの!?)

しばらくして女の子が 「ジョージが、なんの用だって」

腹が煮え繰り返るのを必死に抑えて

いちごちゃん「彼に渡したいものがあるの。直接会って渡したいんだけど」

女の子「ああ、そうなの」

女の子はドアを開けたままで2階に上がって行こうとした。

見ると、ドアの横に見覚えのある男物の靴。

夫の靴!

目の前の視界がガラガラ崩れ落ちた。

悲しみで押し潰れそうになる。

2階に上がっていく女の子の後を

いちごちゃんも続く。

女の子は右側の部屋を指差し、

「この部屋よ」といった。

同じ言葉の重い意味

ドアを開けると、

裸でシーツをかけただけの男がベッドで座っていた。

夫のジョージだ。

今考えると彼、

さぞ怖かっただろう。

愛人のうちでくつろいでいたのに、妻に寝込みを襲われたのだ。

死ぬほど驚いたに違いない。

「き、き、君、何してんだ…..」

(Wh, Wh, What are you doing?)

いちごちゃんの心臓はバクバクいってた。呼吸困難に襲われた。

彼女はかろうじて言葉を返す。

「アンタこそ、ここで何してんのさ!」(WHAT ARE YOU DOING!!!!!!)

そして

彼の両肩をむんずと掴み、

思いっきり突き飛ばしてやった。

ジョージに何が言えよう。

二人の言葉、

偶然にも同じ言葉だったが、

それぞれに重い意味があった。

リアルな立ち回り

いちごちゃんはベッドに倒れた夫を見る。

視線をあげて

周囲を見渡すが

愛人の姿はない。

少し救われた気がした。

だって、夫と愛人を同時に見つけたら、

いったいどうすればいいのか

この夫のために

愛人に襲いかかり、

髪の毛引っ張って、

大立ち回りしないといけないの?

いちごちゃんはいう。

それは映画やドラマの中だけにありうるのだと。

激しい疲労でエネルギーを使い尽くした彼女に

そんな元気はない。

ましてや、

なんで彼女が

愛人のために

最後のエネルギーを使う必要があるのか。

第2ラウンド開始

「ということでそのまま家に帰ったのよ。」

いちごちゃんの武勇伝を最後まで聞いて、

げばはいった。

「すごいな。ドラマみたいな展開じゃん。」

いちごちゃん 「ドラマみたいなことを、現実にやるとしんどいわ。もうやりとうないね。」

げば 「そうよ。早く帰って、寝な。体がもたないよ。」

そういって電話を切った後、

なんと!

いちごちゃんの夫が帰ってきた!

何事もなかったかのように、

へらへらと。

いちごちゃんは夫とベッドで

共に休むのを拒否する。

大喧嘩になる。

夫は「これは俺のベッドだ。俺とベッドシェアするのが嫌なら、でていけ」といった。

いちごちゃんはそれから数日、

子供とベッドシェアしたり、ソファーで寝たり、最後には床で寝ることとなった。

昼間仕事している上に、夫が原因で

精神的に疲れていた彼女は

ついに壊れてしまう。

こんな母親の状態は子供にも影響してきた。

やがて、

この家には自分の味方がいないと悟った夫は

ある日荷物をまとめて

愛人の家に行く。

いちごちゃんの離婚への道は

そこから始まったのである。

コメント

  1. 事実は小説よりも奇なり。
    ドキドキもので読みました。
    いちごちゃんの勇気は素晴らしいですね。でも一歩間違えば大変な事に。
    加害者にならなくて良かったです。

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