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コロナ禍で起きた悲劇(マリーのストーリー1)

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2019年に突然現れたCovid-19というウィルス。

このウィルスがやがて

多くの人の命を奪い、

多くの人の人生を狂わせることになる。

そんなこと、

誰が予測できたろうか?

才色兼備なお嬢さん

現在、ケアホームにいる老人たちは

だいたい第二次世界大戦を経験している。

そのころは彼らの青春期であり、

人生の絶頂期だった。

老人同士の会話を聞いていると、

彼らは戦争中の話をよくしている。

疎開先の話、パイロットの経験話、

目を輝かせて話す彼らは、

あの頃の少年、少女の顔になるのだ。

これはあるお婆さんのお話である。

マリーは才色兼備という言葉がふさわしい、

大変魅力的な女性だった。

若い時から活動的で、

戦争時には夫と共に国外に移り住んで

バリバリ働いていた。

子供を作らない気楽な生活。

2人ともお互い仕事をしていたので、

経済的にも困らなかった。

趣味で始めたヨガは、

極めていくうちに、

とうとう講師の免許まで取ってしまう始末。

やがて、マリーの母親が亡くなってしまった。

一人娘の彼女は

母親の家屋を遺産として相続した。

才色兼備、仕事もできて、ヨガはプロ並み、その上お金持ち。

男たちが放っておくはずはない。

夫と別れて(死別か離婚かわからないが)

それでもまた新たにパートナーができ、

仕事を辞めて、本格的にヨガを教え始めた。

マリーを慕って、多くの生徒が彼女の弟子になった。

その時彼女は、まさに薔薇色の人生を謳歌していたのだ。

健康で長生きの老後

やがて歳をとり、

弱っていく同年代を尻目に、

マリーは溌剌として元気だった。

ヨガに精通していた賜物であろうか。

しかし、同年代の友人や、自身のパートナーが

年と共に亡くなっていく中、

だんだん寂しさは増していく。

ヨガの弟子たちも訪ねてきてくるが、

家族ではないので、毎日はこない。

毎日来るのは、家政婦さんだけである。

マリーは米寿(88歳)をゆうに超え、

100歳を迎えようとしていた。

それでも、介護人なしで、

母から譲り受けた一軒家で

一人、暮らしていた。

定期的にヨガの教室に顔を見せ、

座ったままで、弟子にヨガを教えていた。

側から見たら

まさに充実した老後の生活である。

家政婦の変化

年老いたマリーには子供がいない。

つまり、家族がいないのだ。

充実した彼女の一人暮らしを支えていたのは

地味に家の家事をしていた家政婦だった。

長い間、雇っている間に、

マリーは家政婦をとても信頼するようになった。

当然であろう。

しかし、年月が経つにつれ、

その家政婦は、彼女の信頼の上に

図々しくなっていった。

マリーに金をせびるようになったのだ。

ある時、家政婦は彼女にいった。

「夫の誕生日のプレゼントに車を買いたいの。

£5000ポンドほど必要なのよ。」(約79万円)

「助けてちょうだい。」

法外な申し出に、マリーはびっくりした。

でも

ここで断ったら、

家政婦はヘソを曲げて、

「わかった!じゃあもう来ない!」

というかもしれない。

マリーの心の支えは、今はこの家政婦なのだ。

「家政婦がいないと自分は生きていけない。」

彼女はそう思っていた。

そして家政婦のいうがままお金を渡してしまった。

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