初めてコロナにかかった時、げばは1ヶ月苦しんだ。
その抗体が無くなる頃(約6ヶ月後)
ワクチン接種ファイザーを初めて受けた。
そして接種をした後、3日間寝込んだ。
その半年後、第二回目のワクチン接種を受けた。
やっぱり2日間寝込んだ。
再びやってきたコロナ!
「もう接種は嫌!」
病院の休憩室はみんなの「’ワクチン接種’」体験談で賑わっていた。
2021年の10月、
イギリスでは
最初の接種者たちの抗体が切れる頃で、
NHSは病院スタッフたちに追加接種を勧めていた。
「もうコロナなんて下火だよう。」
「そうよ、そうよ。コロナの患者も、もういないし!」
「注射で、あんなしんどい思いするのはもう嫌!」
病院はその時、平和で忙しいただの日常に戻っていた。
その時、
衝撃的なニュースが飛び込んできた。
「A-4(ベッドナンバー)の患者がコロナのpositive者だと判明した。
直ちに彼を隔離するように!」
病棟は突然いろめきだった。
「ひえ〜!」
「なんてこと!」
全てのスタッフにフェイスシールドが配られ、
マスク、手袋、エプロン、あらゆる装備をするよう
指令が下った。
消防署で火災発見通報が来たような、まさしく緊急事態の様相である。
いったいどこからコロナが忍び込んできたのか?
おそらく患者の見舞いに来た外来者からだろう。
病院は直ちにげばの病棟を隔離状態にして、
外来者の訪問を禁止した。
スタッフたちは毎日、
PCR Swabbing テスト(ポリメラーゼ連鎖反応)をして
自分がコロナでないことを確認して仕事した。
しかし驚くべきことに、
A-4ベッドの患者と同じ部屋だった患者たちも
次々と、コロナ患者になってしまった。
病棟の中には隔離できる個室が4つしかないため、
その4つはすぐにいっぱいになってしまった。
仕方なく、一つの大部屋にコロナ患者を集中移動させたのだが、
旧式の病棟なので、大部屋を完璧に閉め切ることができなかったのだ。
3回目の接種は必然
最初のコロナ患者が現れて、
約2週間で病棟は
「コロナ患者の病棟」になった。
2回の摂取を受けた患者がいとも簡単に
コロナにかかっていくのを見て、
スタッフたちは顔色を変えた。
もう、しんどいのなんのと言っていられない。
ここにきて、げばも追加摂取を受ける決意をした。
コロナ受難、4回目である。
摂取の次の日は必ず寝込むから、
休みの続く日を選んで、摂取日を決めた。
寝込んだ後の食料やらを
用意周到に準備した。
戦に行く前の侍の心境である。
最初、コロナにかかった時は、
先が読めず、不安だったが、
げばはもうコロナ歴が長い。
ワクチンを注射されると
体がどう反応するか想像がつく。
白血球さん、マクロファージさんたちは
これから行われる戦いに備えて、
兜の緒を締めておられるのだろう。