ワクチン接種が始まった

去年の終わりからすごい勢いで広まったCovid-19。

他人事ではありません。

私もかかりました。

コロナの抗体はできたので、もう安心。

もう怖くないや。と安心していたのもつかのま

この抗体は6ヶ月しか持たないという情報が報道され、

緊迫ムードはそのまま。

そんな時、2020年12月8日。

イギリスで最初のコロナワクチン接種者のニュースが国中を駆け巡りました。

90歳のこの女性は

「私がイギリスで最初の接種者なんて本当に光栄です。」

「少し早いバースデーですが最高のプレゼントです。」

「これでクリスマス、お正月を家族と暮らせるわ。」

国中がこの映像に注目しました。

コロナ禍で大変な状況の中、ワクチンのニュースは一筋の光明だったからです。

政府は80歳以上、重病患者、病院勤務者、介護士などに優先的に摂取させる方針です。

私たち病院に勤める看護師にも案内が回ってきました。

でも新しいワクチンに賛否両論。

「待ってたわ!なんてわたしたちはラッキーなんでしょう」という人がいれば、

「そんな新しく開発されて、100%大丈夫って確証のないワクチンなんか怖くてできない」

という人もいました。

しかしながら

私たちの職場でもコロナ患者が激増。

クリスマスにロックダウンが緩和されてから

職員の間でもコロナで仕事を休む人が増えてきました。

ワクチン接種を予約

職場のマネージャーからワクチン接種の予約サイトをメールされ、

看護者は全員接種するよう勧められました。

サイトにたどり着くと、病院名、タイムスロットが出てきて、自分の好きな時間を選択できます。

しかし、秒単位でタイムスロットは埋まってゆきます。

気分はロックバンドのコンサートチケット獲得。

なんでもいいからスロットを押し続けていたら、奇跡的に一つ空きができて

私はそこに滑り込みました。

今考えると

超ラッキーです。

ワクチン接種会場

指定された病院は、偶然にもみかんちゃんが生まれた病院。

あれからずいぶん立ってるけど、全然知らない病院よりまし。

さすがに建物は少し古くなっているけど、

2021年1月11日

そこに行くと、完璧なほど駐車場は満杯。

近所の駐車場を探して、やっと見つけた場所は、病院から遠く離れた坂道。

30分も余裕があったのにギリギリで会場に着くことに。(30分早く出た私えらい!)

しかも、その会場には入り口から長い行列ができている。

外の行列に並ぶこと45分。タイムスロットなど軽く無視されている。

中に入ると椅子が12脚。それぞれ間を空けて並べられ、順番が変わるたびに次の椅子に移動していく。

「まるでミュージックチェアーね!(椅子取りゲーム)」

その部屋を出ると、階段を上がり、また椅子が4脚。そして廊下に出て、8脚というように

ミュージックチェアーは延々続く。

いよいよ接種だあ

病院内のミュージックチェアーに90分くらい費やしたかな?

いよいよドクターの問診の後、別室に通される。

その大きな部屋では衝立で分けた、四人のドクターがひとり、またひとりと注射していった。

私はその中でも年配らしいドクターに呼ばれて、簡単な説明を受けた。

「ハロー、楽にしてね。」

「この注射を打っても効果は50%だからね。今まで通りちゃんと予防しないとだめだよ。」

「2回目の摂取で98%くらい予防になるかな」

慣れた手つきであっという間に終わった。

「後で注射した腕が痛くなるから気をつけて。頭痛とかするかもしれないけど、市販の痛み止めのんどけば大丈夫だからね」

「あっちにジュースがあるから少し休んでいきなさい。お疲れ様あ」

フレンドリーなドクターだ。

思いがけない副作用

やれやれ、終わって何より。さあ明日も仕事だぜ。

ぐっすり眠れた次の朝、

なんか体が重い。

息が切れる。

めまいがする。

起きてられなくなり、ベッドに戻る。

なんかこれ、前にもあった。

そうだ!

コロナにかかった時の症状がまさにこんな感じだった。

勘弁してくれ。

コロナ闘病再び

9ヶ月前にコロナにかかったあの頃、

娘のりんごちゃんがいたから、私は生還できた。

今再びのコロナ!

娘のりんごちゃんはいない。

いるのは

猫のアルフィーだけ。

こいつは頼れないな。

遠い家族より、近い友達。

という日本の語録を思い出し、

お友達にメールする。

げば「ねえ、今日テスコ (イギリスのスーパー)行かない?」

友人A「行かない。なんで?」

げば「コロナのワクチン打ったら、コロナみたいになっちゃった。ベッドから出れないのよお」

友人A「大変じゃない!」

私の以前の闘病生活を知る友人はすぐ反応してくれる。

友人A「スーパーには行かんけど、なんかもっていってあげる。おにぎり作ってあげるよ」

一時間後、

果物、おにぎり、味噌汁、+ ビスケットの袋がドアノブにかけてあった。

彼女は私の体調を気にして、わざわざドライブして食料を調達して、何も言わずに去っていったのです。

持つべきものは友達だな。

うん

こういう時はやっぱり 女友達です。

いい友人は一人暮らしにはとってもありがたいです。

友人A ありがとう!

またラインで長話しよう!

*この時の闘病は36時間で元に戻りました。

投稿者 geba-

21年の国際結婚にピリオドを打ち、今現在シングルアゲインしています。この生活は思った以上に快適で、NHSの病院で働きながら、漫才みたいな生活を楽しんでいます。女子トーク、イギリス生活、そしてシリアスな人生観を書いていきます。

“コロナのワクチンを打ってきた!” に1件のフィードバックがあります

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